デジタルの網点生成において連続階調数、ドットの形状、スクリーン角度とスクリーン線数が重要な要素です。今回はその中の連続階調を生成するスクリーニング技術について解説します。
1. AMスクリーニングとは
コンタクトスクリーンの時代から現在に至るまで、最も一般的に使用されているのが、AMスクリーニングです。振幅変調を意味する「アンプリチユード・モジュレーション」の頭文字を取ったこのスクリーニングは、網点の大きさを変化させて色の濃淡を表現します。AMの網点は、規則正しく並んだグリッド上に配置されます。
AMスクリーニングの長所は、ざらざらとした粒状感のない均一で美しい平網が再現できますので、自然な仕上がりが得られます。
また、長年に渡る経験の蓄積もあり、印刷したときの色調予測が容易であるとも言えます。
短所としては、スクリーン角度が存在するため、その干渉としてモアレが発生することです。
4色印刷に見られるロゼッタ模様も、避けることができません。このロゼッタ模様は、線数を上げれば小さくなります。200線を超えるあたりからは、肉眼では見えない大きさになります。だからと言ってむやみに線数を上げてしまいますと、ハイライトの網点は飛んでしまい、シャドウは真っ黒につぶれてしまいます。これは、網点が小さくなりすぎて、印刷に適さなくなるからです。
2. FMスクリーニングとは
周波数変調を意味する「フリーケンシー・モジュレーション」の頭文字を取ったこのスクリーニングは、網点の密度を変化させて色の濃淡を表現します。FMスクリーニングでは、1つ1つの網点が全て同じサイズで、かつ非常に小さいことが特徴です。
網点はランダムな位置に配置され、その密度によって階調が表現されます。
このFMは、比較的新しい技術ではありますが、すでに10年以上の歴史を持っています。一方、FMの場合はスクリーン角度が存在しませんので、モアレもロゼッタも発生することはありません。
しかしながら、平網、特に中間部の平網において「ざらざらとした粒状感」が、どうしても発生してしまいます。これは、小さな網点をランダムに配置した結果として、隣接する網点同士が「接触する個所」と「接触しない個所」とが同時に存在し、それが「ざらつき」として目に映るためです。網点配置を計算するアルゴリズムを工夫することによって、ある程度は「ざらつき」を軽減できますが、完全に解消できるものではありません。もう1つの短所として、FMでは最終印刷物の色調予測が難しくなることが挙げられます。1つ1つの網点が非常に小さいことで、プレートの作成や印刷を行う際のちょっとした環境の変化に対して、その影響を受けやすいためです。FMスクリーニングの導入や、それを使いこなすことが難しいのは、こうした理由によるものです。
3. ハイブリッドスクリーニングとは
AMの持つ扱いやすさと、FMの持つ品質の高さの、両方を兼ね備えたスクリーニングということで画像の濃淡に応じて網点を使い分け、絵柄のあらゆる部分において最適な表現を行います。ハイライト領域とシャドウ領域ではFMスクリーンのように一定の大きさの網点密度を変化させ、10から90%の中間領域では、AMスクリーンのように網点の大きさを変えて階調を表現します。最近ではCTPの導入でこういった新しいスクリーニングを使用して印刷物に付加価値をつける動きが盛んになってきました。
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